「鬼滅の刃」は、2016年〜2020年の間に週間少年ジャンプで連載されていた作品です。アニメ化されただけではなく、連載終了後の2020年秋には映画も公開される程老若男女に人気がありました。
人気の理由は、主人公・炭治郎がどんな困難にも屈せず強い鬼に立ち向かうこと、たくさんの個性的な仲間達がいること、感動する場面が多々あること等が挙げられます。
22巻はラスボスである鬼舞辻無惨との戦いが佳境を迎える、この作品にとっても重要な1冊となっています。
- 炭治郎以外の鬼殺隊が、ほぼ戦闘不能状態になる
- 無惨の血を浴びて倒れていた炭治郎、ようやく復活
- 禰豆子がとうとう人間に戻る
目次
漫画|鬼滅の刃22巻(第188話〜196話)3行ネタバレ
鬼滅の刃の22巻は、9話収録されています。
188話|悲痛な恋情
- 無惨の攻撃で蜜璃が倒れてしまう
- 「まだ戦える」と手当てをこばむ蜜璃に「もう戦わなくてもいい」という伊黒
- 伊黒は戦いながら、蜜璃への想いと自分への過去を振り返っていた
189話|心強い仲間
- 生き残っている剣士全員が束になってかかっても、無惨に有効な傷ひとつ与えられない
- 疲弊する一方の体に向け、珠世の猫が薬を飛ばす
- 伊黒の体に痣が発現し、刀身も赫く変わる
190話|ぞくぞくと
- 愈史郎の目くらましの術を使って、善逸・伊之助・カナヲが合流
- 無惨への攻撃に赫刀が有効であると分かる
- 実弥、冨岡と刀を合わせ2人の刀身も変化する
191話|どちらが鬼か
- 無惨の毒で倒れている炭治郎を愈史郎が介抱する
- 赫刀で勝利のきざしが見えたかに思えるが、無惨の一撃で全員が飛ばされる
- 無惨の目の前で動けなくなるカナヲ、そこへ炭治郎が復活
192話|廻る縁
- 意識を失っている間に、先祖の記憶に触れた炭治郎
- 日の呼吸の正しい形と、13個目の型の秘密に気づいた
- 縁壱の教え通りに型を繋げば、無惨を倒すことができる、後は全ての技を繋ぐのみ!
193話|困難の扉が開き始める
- 満身創痍の状態でどうにか技を繋げる炭治郎
- 無惨は、倒れる寸前の炭治郎を倒せない自分に違和感を覚える
- 珠世に打たれた薬は「人間に戻す薬」ともう1つ、「老化の薬」だった
194話|灼熱の傷
- 老化の薬のせいで炭治郎に止めをさせない無惨だが、強さがすぐ衰えるわけではない
- 劣勢の炭治郎に、意識を取り戻した伊黒が加勢
- 夜の闇に浮かび上がる無惨の傷=縁壱が傷をつけた場所、そこが無惨の弱点と気付く
195話|めまぐるしく
- 老化の薬の影響で、古傷まで現れた無惨
- 夜明けまで時間がないことを悟り逃げようとする無惨を、2人がかりで食い止める
- 鱗抱のもとを抜け出していた禰豆子も到着か?
196話|私は
- 禰豆子が人間としての自我を取り戻す
- 無惨は夜明けまでに逃げ出そうとするが細胞分裂もできなくなる
- 珠世の薬の効果が現れ始め、とうとう無惨にも死の気配が!
漫画|鬼滅の刃22巻(第188話〜196話)の感想
21巻から無惨との最終決戦が始まったわけですが、無惨が強い。いえ、強すぎます。
無惨過酷な修行を積んできたはずの柱達が一斉に攻撃をしかけたところで、無惨が一瞬で傷を回復させてしまうのでキリがありません。
体力底無しのうえに再生可能な無惨と戦うには、体力に限界あり、疲労も溜まる、傷ついてもすぐ治らない、の人間は圧倒的不利な状態です。
これまで冷静に鬼と対峙してきた冨岡もさすがに心が折れそうになってましたし、戦果を挙げねばと焦る蜜璃は深手を負って戦線離脱となりました。鬼殺隊の面々、肉体的にも精神的にも限界が来ています。
そんな過酷な状況ではありますが、善逸、伊之助、カナヲが登場した190話、191話は久々に口元が緩む展開になりましたね。
「やだァァもォォ」と叫ぶ善逸。本当ならば無惨と戦っている場所になって行きたがらなかったと思いますが、周囲の雰囲気に押されたのか、ノーと言えなかったのかとりあえず来ちゃったんでしょうね。
同じ叫びでも「この糞虫が!!!」と声を荒げるのは、伊之助。こちらは強い相手と戦うことが最優先なので、善逸とは真逆。
愈史郎の目くらましの紙をいっぱい拾って来たと自信満々ですが、その隙をついて無惨の攻撃をくらいそうになり「無駄口をきくな!!」と注意されています。(伊之助に注意したのは、悲鳴嶼あたりでしょうか?)
実弥、冨岡が赫刀で戦っているのを見て「俺もアレやりてえ 刃ァ赤くするやつ!!」とも言って、カナヲに無理とツッコミされています。
カナヲは伊之助程ノリノリでもないし、善逸程嫌でもないでしょう、おそらく使命感で参戦しているはず。ただし、いつものメンバーのおかげで雰囲気が和らいだと思ったのも束の間のこと。
その直後、全員吹っ飛ばされるという衝撃が起こります。
- 悲鳴嶼→左足が切れて出血している
- 実弥→建物の上の階に突っ込んだ状態
- 冨岡→瓦礫の横に倒れている、近くにあるのは剣を握ったままの腕(恐らく右腕)
- 伊黒→建物の1階あたりで血だらけになって倒れている
グロテスクな表現が苦手な方は、要注意です。
強いはずの柱が全員昏倒され、善逸と伊之助も動けなくなっている状態。そして、ひとりぽつんと残されてしまったカナヲ。
すごく怖かっただろうし、泣きたかっただろうと思いますが、それ以上に恐怖で足がすくんでしまい動けません。
女だからといって情けをかけてくれるわけでもない無惨、カナヲにも手をかけようとしますが、このタイミングで炭治郎が復活!!
日の呼吸を使ってスっとカナヲを戦場から逃がしてくれました。隠に「お願いします」とカナヲを託す姿に、歓喜&悶絶した女性ファンも多いことと思います。この当たり展開が激しすぎて、まさに手に汗握る展開です。
やはり、無惨を倒すのは日の呼吸しかないようです。炭治郎が土壇場で掴んだ日の呼吸の操り方、これがうまくハマればきっと無惨を倒せるはず。
この巻では、「夜明けまでの1秒を繰り返す」という表現がとても好きです。どこで使われているかは、読んでからのお楽しみということにしておきましょう。
21巻では無惨との戦いばかりに注目しがちですが、伊黒の過去話も注目度が高いところです。
「添い遂げる殿方を見つけるために鬼殺隊に入隊したの〜」と言っていた蜜璃ですが、実は相手は間近にいたってオチです。
でも伊黒的には蜜璃にストレートに「好き」と言えない事情があって・・・その複雑で甘酸っぱい恋心を感想で語るのには表現力が足りなすぎるので、読んで実感してもらえたらと思います。
そして、ようやく人間へと戻った禰豆子!
目が戻り、爪が短くなり、それに記憶も戻ったようです。無惨に襲われたと同時に家族を殺された時の記憶は目を覆いたくなるようなものでしたが、鬼殺隊の面々と会ってからのほとんどが楽しい記憶でした。
笑顔で花を差し出す善逸。
頭を撫でてくれる鱗抱。
今は亡き水槽の金魚を見せてくれようとしたしのぶや、鴉と一緒に微笑む無一郎。
それら色んな人の顔がフラッシュバックして「私は竈門禰豆子!!」と、人知れず人間に戻ってしまいました。炭治郎は大喜び間違いなしですが、人間となった禰豆子がこの熾烈な戦闘現場に現れるのは危険でしかありません。
2人はどうやって再会するのか?
炭治郎より先に無惨に見つかってしまうのではないか?
こちらもいよいよクライマックスが近づいております!
まとめ
多くの犠牲を払いながら、あと1歩で無惨を倒せるというところまで来ました。
炭治郎の悲願であった「無惨を倒すこと」「禰豆子を人間に戻すこと」のうち、1つは叶いました。(まだ誰にも気づかれていませんが・・・)
既に体が限界を超えた炭治郎と、薬の効果で弱体化し始めてきた無惨、最後に残るのはどっちか?鬼滅の刃は、次巻23巻で完結です。