鬼滅の刃に登場する剣士のほとんどは、「呼吸」による剣技を使って鬼を倒します。
今回のテーマとなる「水の呼吸」は、どの時代でも柱になる剣士が存在し、且つ5つある「基本の呼吸」のうちの1つです。
なんとも歴史が長そうな水の呼吸、これは主人公・炭治郎が最初に習った呼吸でもあります。
こちらの記事では、水の呼吸についてあらゆる情報をひとまとめにしてみました。
目次
水の呼吸の型と技の種類一覧!
壱ノ型(いちのかた)|水面斬り(みなもぎり)
- 6話で初登場
- 炭治郎が藤襲山の手鬼の頸を斬った時に使った技
- 両腕を交えた状態から放たれ、相手を横向きに斬る
弐ノ型(にのかた)|水車(みずぐるま)
- 6話で初登場
- 手鬼への攻撃に使用した技
- 水車の名の由来なのか、刀を円形に回す描写がある
- 応用版として「弐ノ型・改 横水車」があり、17話で初登場
参ノ型(さんのかた)|流流舞い(りゅうりゅうまい)
- 16話で初登場
- 大きな水の流れと共に炭治郎が舞うような描写がある
- 回避、攻撃共に優れている
肆ノ型(しのかた)|打ち潮(うちしお)
- 6話で初登場
- 炭治郎が最終選別で1番最初に鬼を倒した技であり、本作初登場の呼吸による剣技でもある
- 応用版として「打ち潮・乱」があり、76話で登場
伍ノ型(ごのかた)|干天の慈雨(かんてんのじう)
- 31話で初登場
- 相手が自ら頸を差し出してきた時だけ使われる慈悲の剣撃
- この型で斬られた者は、苦痛を感じることがない
陸ノ型(ろくのかた)|ねじれ渦/ねじれ渦流流
- 「ねじれ渦」は12話で初登場
- 足場が不安定な場所でも、上半身と下半身のうねりで強い渦動を発生させる
- 水中でなければ威力が落ちる
- 若い女性ばかりを狙った鬼を倒す時に使用された
漆ノ型|(しちのかた)|雫波紋突き・曲(しずくはもんづき・きょく)
- 16話で初登場
- 水の型の中で最も速い突きの技
- 毬の鬼・朱紗丸が放つ毬の動きを封じる時にしようされた
捌ノ型(はちのかた)|滝壺(たきつぼ)
- 10話で初登場
- この技を使う時には、滝を割るような描写がある
- 17話では、落下の際の衝撃を和らげるのにも使われており汎用性がある
玖ノ型|水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)
- 25話で初登場
- 動作中の着地時間と着地面積を最小限にする型
- 鼓の鬼・響凱の血鬼術で作られた空間を利用しながら攻撃するのに相応しい技
拾ノ型(じゅうのかた)|生生流転(せいせいるてん)
- 39話で初登場
- 一撃目より二撃目・・・と回転を増すごとに威力が強くなる連撃技
- 回転しながらうねる龍に例えられるので、この技を使う時には龍の描写がある
拾壱ノ型|凪(なぎ)
- 冨岡義勇オリジナルの技で、初登場は42話
- 無風状態の海=凪のように、間合いに入った術を全て無効化する
- 那多蜘蛛山の累との戦いで使った時には、冨岡の圧勝で終わる
- 猗窩座のように攻撃の手数が多い相手だと、凪でも防ぎきることができずに負傷してしまう
このように、水の呼吸の型は全部で11種類ありますが、作中では順番に登場しているわけではありません。
また、頻繁に登場している型もあれば、相手が慈悲を求めてくるという限られた条件でしか使えない伍の型もあり、これについては1度しか使われていません。
最初から読んでみて「どの型が出てきたかな?」とチェックしてみると面白いですね
水の呼吸の使い手は6名!
作品中で水の呼吸の使い手と判明しているのは、以下の6名です。
- 鱗滝左近次
- 冨岡義勇
- 竃門炭治郎
- 錆兎
- 真菰
- 村田
鱗滝はかつて柱であり、現在は「育手」として剣士の育成を担当しています。
匂いで人の感情を察することができ、鼻が利くという点では炭治郎と一緒です。常に天狗のお面を被っており、その素顔は未だ明かされていません。
炭治郎が修行中、禰豆子は鱗滝の世話になっており、禰豆子は鱗抱が大好きです。炭治郎に水の呼吸の型等を教えている描写はありますが、実際に彼が使っているシーンはありません。
ですが、修行開始まもない炭治郎が丸腰の鱗抱に勝負を挑んでも全く適わなかったので、柱を引退してもその屈強な体は維持されていると思われます。
冨岡義勇は、現役の水柱です。
錆兎、真菰は鱗滝の弟子として冨岡と共に最終選別に参加しましたが、2人とも亡くなっています。冨岡が「錆兎の方が水柱に相応しかった」というくらい、強い剣士だったそうです。
水の呼吸は初心者に易しいので、使用する剣士が最も多く、鱗滝以外の育手もいます。ただ、水の呼吸の育手に教えられた者でも水の呼吸に適していない場合、本来の威力も出せないうえに体力の消耗も激しくなります。
実際炭治郎も最初は水の呼吸を使っていましたが、日の呼吸を使えるようになってからは鬼に対して有効だったので使用頻度が変わりました。
その点冨岡は10種類しかない水の呼吸の型から、オリジナルで11番目を作り出しているくらいなので、水の呼吸に適性があると言えます。
本作の主人公・竃門炭治郎。
当初は水の呼吸の使い手として最終選別を受け、鬼滅隊に入隊しました。炭治郎は「水はどんな形にもなれる」という鱗抱の教えがあったからこそ、不利な場面でもひるむことなく、攻撃を続けることができたと言っても過言ではありません。
炭治郎にとっての水の呼吸は、「体への負担は少ないが、鬼へ攻撃するには威力が劣る」ものでした。
ただし、日の呼吸は「体への負担が大きいが、鬼への攻撃には最大限効果がある」もので、効果が真逆。それゆえ、戦闘中に日の呼吸と水の呼吸を合わせて使う方法を編み出したこともありました。
村田は、冨岡と同期で鬼殺隊に入隊した剣士ですが、当然位は柱である冨岡の方が上です。
鬼と戦うシーンよりも、戦闘後や修行中の方が彼の顔を見かける機会が多いです。
水の呼吸に適性のある者が技を出すと、水が流れているように見えるのですが、彼自身にはあまり適性がないので戦っていても水は感じられません。(17巻のおまけ漫画で明かされていました)
ヒノカミ神楽と技の種類一覧表!
ヒノカミ神楽は、炭治郎の生家・竈門家に代々伝わるヒノカミ様へ捧げる舞を元にした剣技であり、これを使えるのは現在では炭治郎だけです。
呼吸の中には「炎の呼吸」もあり、こちらも火にまつわる呼吸ですが、「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼ぶことは禁止されている等鬼殺隊の中でもこの呼吸の存在を知っている者はほとんどいません。
ヒノカミ神楽のベースとなっているのは、継国縁壱が編み出した「日の呼吸」。日の呼吸の型を知る者は無惨と黒死牟に滅ぼされましたが、竈門家は代々これを舞の形で継承してきたため見逃されました。
そんな謎の多いヒノカミ神楽について、技の一覧をまとめてみました。
- 円舞(えんぶ)
- 碧羅の天(へきらのてん)
- 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
- 幻日虹(げんにちこう)
- 火車(かしゃ)
- 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
- 陽華突(ようかとつ)
- 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
- 斜陽転身(しゃようてんしん)
- 輝輝恩光(ききおんこう)
- 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶらまい)
- 炎舞(えんぶ)
これら12個の型をそれぞれ攻撃に使うことも可能ですが、12の型を全て繋げることで13個目の型となり、無惨に対して効果のある攻撃を与えることができるようになります。
なお、「えんぶ」という同じ音の攻撃名が2つあるのは、12の型が「円舞」と「炎舞」で繋がるからだと炭治郎は推測しています。
複数の技があるものの、ほとんどの呼吸にある「〇の型」という呼び方はありません。ですが、胡蝶しのぶが使う蟲の呼吸も型の呼び方は存在しないので、ヒノカミ神楽だけが例外というわけではありません。
炭治郎と冨岡義勇の関係について
炭治郎と冨岡が初めて会ったのは、炭治郎が家族の遺体を発見した日です。
まだ息がある禰豆子だけでも医者に見せようと山中を移動している最中に、禰豆子が鬼化してしまい、そのピンチに駆けつけたのが冨岡です。
最初冨岡は禰豆子を殺そうとしますが、禰豆子が鬼でありながら炭治郎を庇う様子を見て「他の鬼とは違う」と感じ、炭治郎に鱗抱を尋ねるよう指示します。
この時冨岡が禰豆子を殺してしまっていたら、炭治郎が剣士になることもなかったし、日の呼吸の剣技が再び世に出ることもなかったでしょう。
2人は共に鱗抱に型を教わったいわば兄弟弟子の関係ですが、共に戦ったのは実は140話が初めてです。
それまで一方的にやられている炭治郎を冨岡が助けるという展開はありましたが、2人一緒に鬼に立ち向かったというのは物語の終盤からです。
炭治郎の僅かな動きを見逃さず、炭治郎が出す技を邪魔しないように自らも技を出すというのを瞬時で判断するので、炭治郎は敬服するばかりです。
対する冨岡も、「禰豆子を殺さないでくれ」と頭を下げることしかできなかった炭治郎が、上弦の鬼に匹敵するくらい強くなったことに驚くと同時に、その実力は柱並みだと認めています。
そもそも冨岡は「禰豆子が人を殺すようなことがあれば、自分が腹を切って詫びる」と他の柱に宣言しているので、炭治郎の強さに関係なく炭治郎のことは認めているんですけどね。
先輩後輩という立場ですが、2人の関係には家族のように強い結びつきがあると感じてなりません。
まとめ
水の呼吸、ヒノカミ神楽についてまとめてみましたが、文字だけではなかなか技のイメージが掴めませんよね。「動きを見てみたい」と思った方、原作を読むのは勿論、アニメを視聴することもおすすめします。
映画作品?と思うくらいクオリティーの高い仕上がりになっていますので、ストーリーはよく分からなくても映像を見ているだけでも満足できます。
「鬼滅の刃」は週刊誌での連載を既に終えてしまったので、興味のある方は絶賛発売中のコミックスをご覧ください。